成人のADHDについて

ADHD(注意欠陥多動障害)という障害は、小児の病気としてだいぶ一般の方にも知られるようになってきました。治療法も、ある程度確立されてきていますし、診断についても早期診断が可能になってきています(詳しくはADHDあるいはADDについてをご参照ください)。

しかしその一方、これまではこの障害があまり知られていなかったため、成人になりようやく診断される方も少なくありません。しかも従来はADHDの治療薬は18歳未満の患者さんにのみ処方が可能であったために、成人なって診断がついたとしても、治療法がないというのが実情でした。しかし、この1-2年で、18歳以上の年齢のADHD患者さんにも、コンサータやストラテラといったADHDの治療薬が処方可能となり治療の道が開けるようになりました。

一般に、幼小児期にADHDだと思われていた方でも、成長するに従って多動性がなくなり、物忘れが多い整理整頓ができないなどのADHDの症状が改善する方が大勢いらっしゃいます。このため、軽症の注意欠陥多動障害は治療をせずに経過観察する場合も多いのです。その一方で、成人になっても注意欠陥多動障害の症状が残存しる方もいらっしゃいます。こうした方は、多動は改善しているものの注意欠陥の症状が持続してる方が少なくありません。些細なミスが多い、物事の優先順位が付けらえない、集中力が持続しないなどの障害があるために社会生活に支障が生じてしまうことがあるのです。

こうした成人型のADHDの患者さんに、ストラテラやコンサータといった治療薬を処方するとかなりのの症状が改善されます。ミスが減ったり、集中力が増したり、思考の整理が付きやすくなる方が多くいらっしゃいます。もちろん薬ですから、副作用がないわけではありませんが、適正に薬を処方すれば日常生活や社会生活が送りやすくなります。もしこうした症状でお悩みの方がいらっしゃいましたら、こうした障害を見てもらえる医療機関にぜひご相談ください。

カテゴリー: 阿部 哲夫   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

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