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第8回「かばんから出す」

2013/07/24

今回はスタッフ3名、メンバー3名で始まりました。

まずは、久しぶりの参加となったスタッフA氏からです。ある人から、誕生月、性別、星座、天候から算出された宝くじを買うと当たる、という日を教えてもらい、実際に3000円買ってみたとのこと。結果は、770円当たり、微妙な心持ちだったとのこと。またB氏に薦められた漫画、『みどりの星』の話や、海外ドラマ『SMASH』の話も出てきています。海外ドラマはよく打ち切られるのが気になる、とのこと。同じく海外ドラマの『CSI』のローレンス・フィッシュバーンのセリフも引用しています。「人間には、2種類ある。支配に価値をおくものと、存在に価値をおくものだ。」という印象に残るセリフに続き、このドラマでは「支配に重きをおく資本主義はやがて破滅する」という、資本主義社会に対する批判も述べられているそうです。
文だけではなく、絵やコラージュもありました。猫のフケがひどかったので、洗った後のイラストを描いています。また、以前から集めていたマスキングテープを貼ったコラージュもあり、バリエーションに富んだノートになっていました。

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続いて、梅津ですが、ちょっとしたドローイングとB氏から影響を受けて、ホーキングの言葉などを引用しています。また、Everpixというアプリを紹介しています。このアプリはなかなか面白くて、何年か前の写真が毎日メールで送られてきたり、シャッフル機能でランダムな表示もできます。デジタルアーカイブの特徴を生かした新しい写真の楽しみ方のように思います。Reborn部のノートもシャッフルで紹介するようなサイトを別立てで作るのもありかもしれません。

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次に、久しぶりに参加のA氏ですが、これまで通り、人の顔を中心としたドローイングが中心です。ユニークな顔が続いていますが、誰かを描こうとして、違うものになってしまうことが多いそうです。顔の絵をたくさん描いているせいか、どんどん上手くなっているのは確かです。自身を含めたメンバー3人を組み合わせて「ナチュラルアシュラ」というキャラクターも登場しています。また、今回からテーブルに向かって描くこともありました。2ページ見開きのぶち抜きで大きな顔があり、迫力も出て来ました。相変わらず仏像やデイケアのメンバーやスタッフの絵が多いのが参加者を和ませてくれます。アルバイトで出会った人々の絵も増えました。

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スタッフB氏は、今回も写真を貼っています。iPhoneで撮った写真が多く、相変わらずのクオリティの高さでした。写真自体も実に綺麗に撮れています。iPnoneがあれば、もうコンパクトカメラは必要ないように思えます。出かけて撮影することが多いのでしょうか、東京で一番急な坂も撮影されています。タイトルを漢字一文字で表現することも続いており、テーマが一貫しています。

続いてD氏です。ページをめくるスピードが早く、じっくりと読むことはできませんが、お酒のことや、以前ハマっていた占いについて書いているとのこと。なんとなく夜の方が内容がまとまる気がしていると話しています。以前主治医に「私の創造力を返してください」と言ったことがあるが、「病気も返すことになるのでそれはできない」と言われたそうです。「アーティストで治療したら作品を作れなくなった人がいるけど、自分は治療しつつも何かを創造できたらいい」と思っているとのこと。

また、最近、身の回りに亡くなる人が多い中、「死んでいい人間なんていないけど、それなりに納得の行くときに亡くなっているのかなと思っている」とのこと。「なんで自分は生かされているのかな」と時々考えるそうです。思いついたことを箇条書きに書くのは難しく、自分のルールを作った方が書きやすいとのことで、今回も1日1ページ書くペースを崩していません。

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B氏は、「オリジナル生物シリーズ」というものを始めたとのこと。最初の生き物は、「ぶら下がり一つ目蜘蛛」です。生態としては、街灯で孵化して街灯に登り、糸でぶら下がり、そのまま一生を過ごすという生き物です。特徴として、足の筋力が殆ど無いので、一度落ちると二度と戻れないため、ぶら下がっている糸が切れないように常にメンテナンスしているそうです。

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いつも絵やドローイングが多いB氏ですが、今回は日暮里駅を真上から俯瞰した風景を描いています。長崎で個展をしていた山村浩二氏(B氏が好きなアニメーション作家で、落語などを参考に夢のような世界を作っている。)の展示のパンフレットを貼ることから始まり、過去に行けなかった映画や展示のパンフレットを貼り始めています。捨てるぐらいならデザインも面白いし、アーカイブしていきたいとのこと。最後のページにはオリジナル生物は気になっているが、続かないというつぶやきもありました。

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スタッフC氏の今回のページは、いきなりかわいいチンパンジーの絵付きの文章があり、場を盛り上げてくれています。TVで見たそうですが、解説者が「チンパンジー今を生きているから絶望しない」が、「人間はいろんなことを想像するから絶望してしまう」と言っていたとのこと。また、Reborn部のブログを見てくれたそうで、「私は生まれなおしている」というソンタグの邦題を目にして、Rebornなので、単純に「再生」とかいう意味だと思っていたけど、「生まれなおす」というのは凄い言葉だと思ったとのこと。自分の夢と現実が交差する感じが面白い『8 1/2』という映画(1963年・フェデリコ・フェリーニ監督)について書いています。たびたび数字のことを取り上げるC氏。今回も数字にこだわっております。

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それぞれ個性的なノートになってきて、ますます迷走しているようにReborn部ですが、着実に経験は蓄積されています。
細かいですが、A氏が言っていた、
①ノートはいつもかばんから出しておく。
というのは効果的に思えます。

また、
②ノートをランダムに表示されるようなブログを作る。
というのはやってみたいところです。報告も遅れているので、なかなか実現できないかもしれませんが・・