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第4回 「ページ」

2013/06/26

第4回のReborn部は、参加者が多いです。
スタッフ4名、メンバー5名(見学者3名含む)です。

新しく加わったり、見学のメンバーもいましたので、最初のコンセプトから説明しています。
私以外のスタッフも交えて、というところも新しいですね。

逆に1,2回と参加していたA氏は、短期の仕事を始めましたので、しばらく参加しない予定ですが、ノートは続けて書いているそうです。
決まっていないことが多いReborn部ですが、ライフログの紙版であることを伝えつつ、スーザン・ソンタグの『私は生まれなおしている』についても説明しています。

初参加のC氏は、小学生の頃描いていた漫画のコピーを貼り付けつつ、日常生活で起きた出来事を書いています。漫画の方は、ケロケロチャイムというカエルに似た生き物が主人公となっており、コミカルなカットが貼り付けられています。
日常生活の記述については、「自転車の男性に蹴られた」ことや、「回転寿司に行ったこと」「路上で派手な言い争い」があったことなどを書かれていました。また、知人が病気で悩んでいる人に対して言った言葉で、「大丈夫だよ、IPS細胞があるから」が印象に残ったそうです。

スタッフA氏は写真をプリントアウトして、貼り付けるという手法をとっていますが、今回からタイトルを漢字1字で表現しながら、付けていくというルールを自ら設定しています。iphoneアプリを駆使した、ワンポイントカラーや、光で文字を書くような独創的な写真が美しいです。マクロな視点で、蜘蛛の糸がうっすらと写った写真が印象的でした。

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スタッフB氏は、絵を描くのが苦手ということで、日常を記載した内容が多いです。友人の結婚式で島根に行った話や、成城石井のハムが美味しいこと、ルイボスティーのことなど、文字が主体のノートとなっています。内容的な面では人の目が気にかかっており、書いた内容が面白くないのではないかと思う反面、カッコつけたい気持ちもあり、葛藤があるとのことでした。またマスキングテープを集めていた時期があったので、今後、積極的に使っていきたいと語っています。

第1回参加のA氏は、ブログの方でも何度か使用していますが、絵が主体となっており、見た目がコラージュブックにかなり近いです。本人曰く、「恥ずかしがり屋」とのことで、言葉が少ない分、クラフト紙のような異素材を使ったり、拾ってきた葉っぱをボタンを入れるような小さな袋に入れて、クリップにとめるなど、工夫の詰まったノートになっています。たまにある言葉ではこのノートを「外付けハードディスク」として捉えたり、梅佳代という写真家の言葉で、「<無>と<無ではないもの>、その間」の瞬間について話されています。

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続いてスタッフC氏のノートですが、いきなり明るいイラストから始まるものでした。前回の報告で触れましたが、Reborn部を「宇宙旅行的」と捉えており、内容的には、思いつくまま様々なことについて記載があります。送られてきた電子メールを貼りつけてあり、その言葉が「至難の業ですが何卒宜しくお願いしたいと思っております。」というものでしたが、非常にインパクトのあるものでした。また9の倍数と人間の関係についての考察などもされており、充実した内容となっていました。
そして、ページ数を付けるという新たな試みが見られており、今後、十分にありえる方向性です。見直すときにページ数があると、どこか安心感がある気がするのです。

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最後にまとめとして、参加メンバーで振り返りをしていたのですが、内容的に困ってしまった場合などに備え、課題を設けてはどうか、という話が出ました。確かにそうすることで、ある意味縛りは出てしまいますが、そのことで心理的な侵襲性が減じる場合もあると思われます。メリットもありそうですので、今後、検討してみたいと思います。