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第5回「早朝コウモリ」

2013/07/03

今回は新規でメンバー2名、スタッフ1名を加えて始まりました。最初に参加してくれていたA、B、C氏は都合により欠席していますので、Reborn部のまた違った一面を発見できるものと思われます。

まずは梅津のノートからですが、私の方はペンを代えてみました。木に水色の塗装がしてあるボールペンです。手触りで選びました。道具の割に内容としては薄くなりましたが、「石の夢」というキーワードが気になったので抜き出し、ドローイングをチラチラと描いています。またDayOneというソフトでつけていたメモを見返しながらメモしています。私の場合、Reborn部のコンセプト作りをテーマとしていますので、時間軸や一定のリズムの重要になってくるという走り書きもあります。

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スタッフD氏はブックカバーを使って、ノートを保護しています。7月1日から始めています。昔からノートや日記をつけている。小さい頃から作文や詩が好きだったとのこと。初回はポエムで始めたいということで詩からスタートしています。アナログのものは何を書いても構わない、デジタルは見られることを前提としている。今回は、アナログだけど見られることを前提をしているので、その辺もどのようにしたらよいかわからないとのこと。
おくりびとの原作、身内の不幸があったので、気持ちの整理をする意味でも書いていけるように思う、とのこと。オープンだけど、クローズなアンビバレンツな感じが気になっている。
自己中心的に進めてほしいが、見る人のことも考える、というのが難しい。

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スタッフC氏、紙になると「自分の世界に入ってしまう」スーザン・ソンタグの『土星の徴しの下に 』を読んだそうです。、「自己は構築するのに手間がかかる。人は必ず自らの自己に遅れをとる。」という言葉を記載しています。奥深いです。また、ワタリウム美術館の喫茶店、オン・サンデーズに行ったということ。また「からだのひみつ大冒険」という幕張メッセでおこなわれているイベントにも興味がある、とのこと。スタッフC氏は常にアンテナを張っている印象のノートでした。NHK連続ドラマ小説の「あまちゃん」を見ているという共通の話題もあり、他の人を引き込むようなプレゼンテーション力を感じます。

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初参加のD氏は、自分の部屋に何故か知らないけど、コウモリがいたことを「早朝コウモリ」という一言で表現し、記述しています。朝、起きたら、コウモリがおり、窓から出て行くのをひたすら待ったとのこと。窓は閉め切っていたので、たぶん、カバンに張り付いたのではないかと。しかしながら、他の家族がいるところをコウモリを引き連れて部屋まで行ったとも考えにくく、どうやって部屋に侵入したのか謎が多いところです。
また、Googleストリートビューの撮影車に1週間に2度遭遇したことや、日々違う道を通って帰っていることを話されていました。コウモリ、ストリートビュー撮影者、ともにデジカメで撮影していましたが、まだプリントアウトできていませんので、後日貼り付ける予定です。そして、夏なので網戸にしているため、いつもより、近所の喧嘩の声をよく聞いてしまうとのこと。寝入りばなに聞こえてきてしまう喧嘩の声から、ドラえもんの話(「ドラえもんがいっぱい」という回です。)に出てくるエピソードを思い出したことも話されています。

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こちらも初参加のE氏は、月の話から始めています。新月だと人間の出産率が下がるそうですが、自身は新月生まれで珍しいと思っている、とのこと。次に、詩人の吉田美和子氏の「無限の静寂を称えている満月」という詩を書き綴っています。 それから、雪はある種の非日常で、雨の日は晴れの日常と、雪の日常の、ちょうど間になるのではないか、という考察もしており、自身は雨が好きだ、とのこと。それに関連して、松本隆氏が作詞した「バチェラーガール」の一節「雨は壊れたピアノさ 歩道のKeyを叩くよ」も記載しています。それからまた派生して、音楽をながらで聞くことはできないというメモもありました。そして、ご自身も小説を書きますが、言葉のチョイス、文章のリズム感、特に文章の「間」が合う小説が好き、とのことでした。最後にスコールというジュースのラベルを最後に貼り付けています。

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スタッフA氏は、写真を貼る、そして一文字のタイトルをつけるというルールが決まっていますので、日常の写真シリーズを集めています。これはこのブログに残すのは難しいですが、雨の日、車のフロントガラスから交差点を撮った写真は、きめ細やかなセンスたっぷりの写真で、皆さん関心されています。その他、デイケアのメンバーの手を撮った写真は、参加しているメンバーにとっても日常ですし、スタッフB氏から見る視点が親近感を感じるとともに新鮮な感覚を与えてくれます。自身では自己満足と言っていますが、十分、他の人も満足しているように思いました。また、基本的にiPhoneのアプリで画像処理をしているというのが驚きです。

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参加者で今後について話していたのですが、ルールを決めるべきかどうか、今の思いをだらだらと書いたほうがいいのか、というあたりは皆迷っているようです。そのあたりは答えが出るのはもう少し先ですし、人それぞれバランスの取り方は変わってくると思われますが、スタッフC氏は、もじゃもじゃ、書いていくとと絞れていくのかな、という気もしている、とのこと。梅津の方からは、無から書いていくのは大変なので、何かあるときに拾ってくる感じでよいのでは?と提案しています。紙版のライフログという意味では、現在あるようなウェブサービス(TwitterやTumblrなど)では、引用を重視していますので、Reborn部のノートも「引用」を重要なテーマとして扱っていきたいと思っています。次回は、さらに新規メンバーも入ってきますので、また違った方向性も見えてきそうですが、それも楽しんでいきたいと思っています。