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第12回「Born」

2013/09/04

今回は、メンバー5名、スタッフ2名の参加でした。

最初は前回、急ぎ足になってしまったA氏からです。「柿ピー」という記述から始まっています。柿ピーを食べながらノートのことを思い出して、描き始めたとのこと。A氏は現在、Reborn部のロゴを考えてくれています。パイプから風船が出ているバージョンがあり、これは、Reborn部から皆が羽ばたいていくイメージを取り入れたかったとのこと。今回もスタッフの絵が多いですが、変わったところでは、スタッフにフードを被せた絵がありました。A氏は「フード人」と名付けています。12:30ぐらいまで描いてしまった日があったそうですが、余白が増えて、緊張状態を打破できている印象です。また、辞めてしまうスタッフC氏の担当しているエアロビクスのプログラムに参加したことも記載しています。

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続いて、梅津です。初めて葉っぱをノートに貼り付けてみました。分厚い葉だったのですが、身近にあったアロンアルファを使用したところ、付きが悪かったです。接着面が少ないときにアロンアルファを使用するのは良くないようです。また、階段の踊り場や、中2階などは何故かいろいろなことに集中しやすいと記載しています。

次にスタッフD氏です。ファンであるミステリー小説作家の綾辻行人氏のサイン会に行ってきたそうで、持参の本にサインをしてもらったことを記載しています。過去に書いていた小説を貼っており、今回もボリュームがあります。また、8月15日は終戦記念日だったので、終戦放送全文を聞いてすごいと思ったとのこと。谷川俊太郎の詩や、小説「バトルロワイヤル」からの引用もあります。その中では「誰かを愛するということは他の誰かを愛さない、ということだ」という言葉があるそうです。

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また、「オカザえもん」というゆるキャラを見る機会があったそうで、41歳バツイチ子持ちという設定もさることながら、慎重が180cmほどあり、可愛くなかった、とのこと。宇多田ヒカルのお母様の藤圭子が話題になっていましたが、マスメディアは人の命や時間を切り取って発信して、死も消費の対象としている点について記載しています。宮崎駿監督の『風立ちぬ』についても記載しています。映画の中で、結核患者のいる場所でタバコを吸うシーンがありますが、「ダメ、ここで吸って」というセリフに愛を感じるかどうかがインターネットで議論になっているそうです。またのそのことで、Cherryというタバコを馬糞の匂いがすると父が言っていたというエピソードを思い出したそうです。9月3日はドラえもんの誕生日であったため、お祝いのメッセージをノートに記載されています。

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続いて、D氏ですが、今回も味のあるイラスト付きの記載となっており、ミッキーマウスのイラストから始まりました。次のデイケアのバスハイクがディズニーランドに決まっているため、ディズニーランドのことについて書いています。地方から出てきたお母さんが子供を引き連れつつ、両手に荷物を持っていたのを思い出した、とのこと。また、「(芸術における)個性」について考えていたそうで、「個性、個性」と言って、個性が大切と言われる時代ですが、誰でも様々なものに影響を受けており、選択した時点で個性になっているのだから、強調しなくてもいいのではないかと思っている、とのこと。ちゃんとした評論家がほしいと嘆いています。

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スタッフB氏は、久しぶりの参加ですが、今回もため息がでるような写真です。花に近づく蜂や、万華鏡から覗いた風景、とあるデイケアメンバーの手などを撮っています。人物写真は、B氏もかなり多く撮っている方をモチーフとしていますが、やはり絵になる方です。また、今回もiphoneの写真が多いですが、完成度が高いです。とりあえずコンパクトのデジカメは必要ないですね。それから今回は、スカイツリーからの風景写真が何枚もありました。長時間粘り、700枚くらい撮った、とのこと。雲間から綺麗に光が指している写真が印象的でした。写っている。黄色く発光して見えるのは、雨。非常に高所からの撮影ですので、特殊な風景となっています。高い方の展望台まで行くのに3000円かかりますが、スタッフB氏ほどスカイツリーを堪能した人はいないのではないかという話になっていました。

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さらに、B氏に続きます。今回もストイックな内容が多いようですが、口頭では割愛しています。よく映画を見ているB氏ですが、「生きよう」みたいな言葉は映画ではよく出てくる状況ですので、その言葉に麻痺している、とのこと。それよりも「死ぬために生きている。死を前提として生きていく」という言葉の方が前向きになれる気がする、とのこと。また、自身が制作する映像の理想として、「形ある柔軟体」を目指している、とのこと。皆が共有しているイメージでは捉えられないものをつくりたいとのこと。ドローイングなどを織り交ぜつつ、映画の感想が続きます。スペイン映画の『悪人に平穏なし』を見たそうですが、スペインのアカデミー賞といわれるゴヤ賞を獲得した作品で、主人公がアルコール中毒の刑事。捜査中にラムコークを呑んでいるような型破りな刑事の映画を紹介しています。レンタルビデオ屋でゾンビ映画の特集をしており、『ゾンビクエスト』を見たそうですが、そちらが秀逸だったとのこと。「ゾンビコメディ」というジャンルがあるそうで、その分野ではたいてい、生き残りの人々とゾンビ側の双方が頭が良くない、ということが多いそうです。たとえば『ゾンビクエスト』では、逃げ込んだスーパーマーケットでボウリングの玉が取れなくなり、それが武器になったりするそうです。「死ぬために生きている」と冒頭で紹介していたテーマと、なにやら繋がるようなそうでもないようなオチをつけてくれています。

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続いてE氏です。以前話に出ていましたが、昔の山手線の駅舎かホームの跡の写真を貼り付けています。まだ見つけていない駅の跡があるそうで、今後に期待してしまいます。また、日暮里にある諏方神社の近くにあるガード下は、上を見上げると隙間があり、そこから電車の車体の真下が見えることがある、とのこと。相変わらずの散歩の達人ぶりです。次に、最近追っている4ドアのMINIを見つけたので写真を貼っています。いつも記述が少なめのD氏ですが、何かを書こうと思った時に、紙を前にすると何を書いたらよいか分からなくなったり、書くこと自体を忘れることがある、とのこと。それから話題はガラッと変わって、デジタルカメラだと心霊写真を撮れないというのは本当か、という話を参加者にふっています。確かにテレビなどで取り上げられることもめっきり少なくなりましたし、銀塩カメラとは構造がかなり違いますので、(霊がいるとすれば)デジタルカメラには映らないのかもしれません。あまり好きではない、とおっしゃていましたが、やはり怪談話や霊の話はお好きな印象です。

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最後にF氏です。自虐的に不毛なことが書いているということから始まっていますが、今回もポエムを書いています。また、最近は、読まなくてはいけない本や映画が増えてきており、マイケル・サンデルの本を読んでいるとのこと。マイケル・サンデルは日本で一時期ブームになった『ハーバード白熱教室』の講師ですが、劇場のような授業で教室全体を巻き込んで議論を進める、日本人から見ると画期的な授業の進めたをする方です。本については、読む力が足りなくなってきており、昔は読もうとすると一晩でできそうだったが、今はできないそうです。

そして、ここで重大発表となりますが、最近は「今やっていることはこれじゃない」という感じに強くなっており、実は「Reborn部を一旦お休みにしたい」とのこと。理由はいろいろとあるところはあるそうですが、先週、ある人にReborn部がコソコソやってる割りには、場所をとっていて、問題があるのではないかと指摘されたとのこと。テストケースなので、参加している5人のためだけにやっているわけではない、というところは理解してほしい、と伝えたり、「自分のためにやっている」ということもが伝えたが、理解されるなかったとのことです。また、やはり「自分が書いているものは何か違う」と思ってしまうことも理由になっています。今は、「Rebornしている場合ではなく、Bornをしていかないといけない」と思っているとのこと。現状肯定をしていかないといけないのでお休みをしたい、とのことでした。大変残念ですが、ご本人が決断したことですので、尊重したいと思います。ノートはおそらく書き続けるとおっしゃっていました。

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冒頭にも記載しましたが、スタッフのC氏も事情があり、あべクリニックを退職することになりました。そのため、メンバーが2名お休みになってしまうのですが、お二人ともノートは書いていくだろうとおっしゃっています。Reborn部にはなんらかの形で参加してほしいと思っています。スタッフC氏は遠方に行ってしまわれますので、スカイプで参加することや、一年に一回、ノートを借りに行くなどのアイデアも出ました。残念ではありますが、細々とでも長く続けていきたいと思います。今回も長文失礼しました。